年代を経た欅

週初めに頼まれていた材木出しに、木材倉庫(今と福富)に週末の午後やっと行けました。
材木が決まってから、加工して現場に届くのは約7日から10日ぐらいかかるので、大工さんが手待ちにならないように気をつけています。
大工さん達もよく心得ていて、早目早目に声をかけてくれます。有り難いことです。
他の職人の方々も本当によくやってくれてて“チームで創っている”感じです。
  

さて、本題の材木出しですが、下駄箱の天板に楠を予定していたのですが、3枚とも少し難があって使えない。
どの材にするか少し迷いましたが最終的にタモの柾板に決めてから、側板を探しに、福富の倉庫に行きました。
  

一番に目についたのが、父の代のケヤキの一枚板でした。無論、側板には勿体ないのですが、500×1100の板で少し割れが入っていますが、490×650は十分木取出来るのでその材に決めました。
その他の押入材や蟻桟の材料等を出した後、下駄箱の側板には丁度のサイズ、シポサペリ(520×700)が目にとまりました。
どこかの天板に使った残りの木です。この板を側板にするかなあ、ジャストサイズだし、タモとの色調は面白い!
  

そのシポサペリの板の上にタモの柾目の板をのせてみました。
いや・・・ 先ほどのケヤキとは全く違う。ここまで違うとは思いませんでした。
シポサペリは、タモの天板にマイナス要素、ケヤキはタモの価値を完璧に高めている。
こんなにも大きな違いを感じるとは思えませんでした。
Tさんの人徳ですね! ケヤキに決定です。出来上がりが楽しみです。

  
明日は朝から尾道です。施主様の奥様の個展に出向いていきます。
僕の好きなジャンルなので楽しみです。
明日は土曜日ですし、一日ゆっくりしてきます。

 

竹田 成太