家を楽しむ

月曜日、今日の易は良かったのですが、午前・午後と少し落ち込んでしまいました。
  

朝一番に大工さんとの打ち合わせで、赤磐の現場に行きました。
打合せの後、棟梁から「これから先弟子はとりにくいね・・・」話を切り出されました。
その理由として、「今の住宅業界の9割以上は大工の手仕事を必要としていない、これから先を考えるといい仕事とは思えない」との旨。
確かに職人さん達が腕を振るう家は少なくなり、大工・左官・建具屋さん・・・いい職人さん達が徐々に少なくなっているのが現状です。
僕たちは、無垢の木を使って建具に至るまで“手作りの家”を提案する会社なので、職人さんは車の両輪のように大事な存在です。
ここ数年、職人さんに至ってはベストの状態が続いていますが、これから先はやはり不安がよぎります。
  

そして、午後は今年お引渡しした家にお邪魔しました。
“がっかり”です。勿論、お客様のお家なのでいいのですが・・・勿体ない。
お客様には日常の暮らしをより楽しんでいただきたいと思い、ご要望に沿って新居での暮らしをイメージしその背景を創ってきたのですが……
新しく暮らしを創っていくことはなかなか難しいですし多くの時間もかかります。
2、3年先を期待して、これからも暮らしの提案を出来ればと思っています。
  

夕方は久しぶりに倉敷のTさんが、会社の帰りに寄ってくれました。
障子の張替の件、心配してた庭木が可愛い若葉を付け始めた様子、またダイニングの地袋のディスプレイ等々、色々なお話をしていただいてとても楽しいひと時を過ごしました。
  

その中で特に嬉しかったのは濡縁でのお話です。
昨日の日曜日はお天気がとても良かったので、濡縁に布団を干して、そのまま気持ちが良かったので、家族みんなでお昼寝されたそうです。
敷地を取り巻く明るい田園風景とともに縁側でのご様子が絵のように浮かびました。
お家での生活を十分楽しんでいただているご様子が伺いしれます。
創った側にとって、何よりのご褒美のお話です。
  

今日は、“終わりよければ全て良し”と自分に言い聞かせて寝室に・・・

 

竹田 成太