今回は本社設計室の改修の計画についてお話しします。

創業時からの課題でもありますが、本来の注文住宅の家でも真壁造りの和室は線が細く、豊かな空間とは言い難い感じです。
今迄に何度となくチャレンジしてきて勿論いい実績も残ってはいますが、未だ超えたいハードルはあります。

今回もチャレンジです。
利点の多い真壁造りで力強い質感や、豊かさを感じる空間を目標に頑張りました。

天井や大壁との納まりも自然につながり違和感は全くありません。納図を何度も書き直した結果だと思います。

次に予算の問題ですが、ひとつは業種を絞っての計画。
木工事が終わって天井に和紙を貼って、照明を取り付けますと完成です。

ただ、木工事の材料や手間は惜しまず、経年劣化をより楽しめるように化粧材は全て手鉋で仕上げています。
工期は長くかかりましたが、予算内におさまり又設計図書以上の完成度です。

設計室を改修したことによって、ゲストルームがより豊かな空間になり、日々とても気持ち良く過ごせています。

2025年11月14日　竹田 成太