時の経た家

今回は、今進行中の新築とは違うお話をいたします。
  
さて、今年11月に女性設計スタッフが入社いたしました。
設計の仕事は奥が深いので、僕も日々、時間を取っては彼女に話をしています。
今日も、12年前に建てていただいたN邸と、そのお宅のアフターについてまじめな説明に脱線話を交えてゆっくりと語りました。
  
その話を少ししますと
このN邸は、街並みに溶け込む和の家をベースに、イタリア・カッシーナの家具が似合うように、随所にモダンな空間造りをしています。
エントランスから広いLDKにかけては、漆喰を多用することにより跳ね返す白ではなく、優しく受け止めてくれる白の空間となりました。
先日僕は、お邪魔して久しぶりに10数年の時を経た空気感を心地良く感じることができました。
今、思い出しても、絵になるようないい暮らし方をされています。
今回、アフターに行く折には彼女も見させていただけるいい機会なので工務と共に、一緒に行かせていただきたいとN様にお願いしました。
そのアフター工事とは、構造材に使った地松の大きな梁丸太が少し動いて天井に小ヒビが入ったのでその補修工事なのです。
  
きっと彼女にとっても貴重ないい経験になると思います。
  

竹田 成太