建具について考えること

今日、愛犬のアムールとドライブしていますとサイデイング貼りの外観の家々の多さが目に入りました。
それらは、新しいうちはまだいいのですが、年数を経るといい街並みに貢献しているとは言い難い状態だと思います。
せっかく、日本には長年の伝統と技術に基づいたいい文化があるのにこのような街並みでは将来、どうなってしまうのでしょうか。
  
左官さんはサイデイングに代わられ、建具屋さんはフィルムを貼った安価で手間がかからず施工できる既製品に押されて(勿論、それだけではありませんが)廃業をされている方が多いのです。
それが建築業界の現実です。
  
風土に適した日本建築の良さ。
障子・襖・木製建具、、、etc.
年月を経ても永く楽しめます。
その物だけでなく、四季に合わせてそれらを楽しみ、大切に使う日本人の暮らしを考えてみることは大事なことだと思います。
  

竹田 成太