お引渡し前

N邸、完成間近になりました。
家づくりの基本は、大工、左官、そして建具が入ってほぼ完成です。
  
僕が考える家づくりの一つの基本です。
  
家のデザインは細かなところまで熟考し形にしていきますが、それは目に見えて分かるものでなくて良いと思っています。
過度なデザインを施すのではなく、住まう人が主役になるための背景づくり。
それが日々の暮らしの中で「なんだか心地が良い」と、さりげなく活きてくるのだと思います。
  
日本の原風景が感じられる敷地、そして茶の間のリビングを中心とした“和の暮らし”
背景は出来あがりつつあります。
この家は、材木、特に杉材を多用してますので、ドアを開けますと、いい香りがしてきます。
その凛とした空間にこれからNさんご夫妻が生活の色をプラスして、より豊かに暮らしていかれることと思います。
  

竹田 成太