地中美術館

先日、直島の地中美術館に行ってきました。
目的は、モネの家の壁と球体のある室(ウォルター・デ・マリア作)の床の仕上がりを観るためです。

僕は過去にも安藤忠雄さんの作品は何度か観に行きましたが、このモネの室は素晴らしい。
久し振りにいい空間に出会えました。設計そして職人の技がモネの作品と調和し、背景としての大きな役割を十二分に果たしていると思えました。

このモネの大作のために造られた地中美術館、モネの室の壁は高松城と同じ砂漆喰(通称パラリ)、床は75万個(20㎜角)の大理石、細部にまでよく配慮された施行、見応えのある仕上がりでした。
もうひとつの魅力は、この室にいる人達が絵になっていると感じたことです。人が綺麗に見える空間に出会うことは稀なことです。

お盆過ぎから着工のS様邸の参考にもなり、色々な刺激も受けて充実した一日を過ごせました。

2023年8月25日 竹田 成太